まどがわ車窓の名所、進行方向の左か右かEnglish

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計算方法と限界

最終更新:2026年10月16日

このページは、まどがわの答えがどのように計算されているかと、その限界をまとめたものです。答えカードやタイムラインの「くわしく」から、ここにたどり着けるようにしています。

1. 左右の決め方

線路を 100 m ごとの点に分け、それぞれの点で列車が進む向き(方位)を求めます。名所の方向との角度の差が 20〜160 度の範囲にあるとき、その名所は窓の外にあるものとし、差の符号で進行方向の左か右かを決めます。同じ路線の 2 つの向き(たとえば東海道新幹線の新大阪行きと東京行き)は、それぞれの向きに線路を実際にたどって別々に計算しています。片方の結果を裏返して使うことはしていません。

ここでいう左右は、進行方向を向いて座ったときの左右です。座席の番号や記号は車両や編成で並びが変わるため扱っていません。

2. 見通しの計算

国土地理院の標高タイル(DEM10B・10 m メッシュ相当)を使い、窓の高さから名所までの間に地形の出っ張りがないかを 200 m ごとに調べます。窓の高さは線路面から 4 m と仮定しています(3 m と 5 m でも計算し、結果が変わる区間は公開データに印を残しています)。地球の丸みと大気による光の曲がり(係数 7/6)も入れています。

見上げる角度が小さすぎる名所は、地形の誤差で結果が揺れやすいため外しています。高さのある山や塔は 0.3 度、それ以外は 1.0 度が下限です(湖・海は多くの場合に見下ろす位置にあるため、この下限を使わず、記録がそろったときだけ「見える」にします)。地形との余裕が 10 m 未満の区間は「すれすれ」として扱います。見通しが 300 m 以上続く区間だけを 1 つの区間として数えます(公開データには 300 m 未満の断片も残していますが、表とツールでは使いません)。

防音壁・建物・樹木・切通しは計算に入っていません。このため、湖や海のような低い対象は、計算で見通しがあっても「計算上は見える」にはせず、車窓の記録が揃うまで「要確認」としています。

3. ラベルの決め方

見える=車窓から見えた記録 2 件以上+計算で見通しあり/計算上は見える=計算で見通しあり・車窓の記録は 2 件に満たない/要確認=記録はあるが計算では見通しがない、計算だけでは判断できない、または記録も計算上の見通しもないもの(湖・海で「見える」のものは「見える(防音壁で隠れる区間あり)」と表示)

車窓の記録は、その路線の車窓から見えると書かれた一文を引用できるものだけを数えます。行き先や左右から向き(どちら行きで見えるか)がわかる記録はその向きに、向きを限らずに見えると書かれた記録は両方の向きに 1 件ずつ数えます。向きが合わない記録や、別の路線・在来線の記録は数えません。

4. トンネルと高架の推定

線路の高さは、地面の高さから、路線ごとに仮定した勾配の上限を超えない上側と下側の線を引いて推定しています。地面が推定した線路より一定の高さ(路線ごとの値は下の表)以上高い区間をトンネル、線路が地面より 5 m 以上高い区間を高架とみなします。勾配の値は仮定値で、トンネルの位置と長さは実際と異なることがあります。路線ごとの推定したトンネルの割合と、出典を確認できた公表値を下の表に並べています。山陽新幹線は、推定が公表値に近づくようトンネルとみなす高さの差を小さくしています。

路線ごとの仮定とトンネルの割合
路線勾配の上限(仮定)トンネルとみなす地面と線路の差推定したトンネルの割合公表されているトンネルの割合
東海道新幹線15‰25 m9.9%この路線だけの公表値は確認できていません
山陽新幹線15‰15 m45.3%51%(出典)
北陸新幹線15‰(東京〜高崎)・30‰(高崎〜敦賀)25 m25.4%この路線だけの公表値は確認できていません
東北新幹線15‰25 m21.3%この路線だけの公表値は確認できていません

5. 通過時刻の推定

路線ごとの最速の所要時間の公表値(データと出典の表)を、距離に比例して割り振っています。停車駅の数で実際の通過時刻はずれるため、最速の列車でも ±10 分の幅を持たせ、表示は 5 分単位に丸めています。乗る列車の到着時刻を入れると、出発から到着までの間で割り振り直し、幅は ±5 分になります。時刻表の掲載はしていません。

6. 明るさと日の入り

太陽の高さと方位は、米国海洋大気庁の方法(Meeus の式)で計算しています。時刻はすべて日本時間(UTC+9)で、端末のタイムゾーンには左右されません。太陽の高さが 6 度以上を「明るい」、6 度〜−0.833 度を「夕方・朝方」、−0.833 度〜−6 度を「薄暗い」、それより低いときを「暗い」としています。−0.833 度は、大気による曲がりと太陽の大きさを入れた日の出・日の入りの基準です。明るさの境目から誤差の幅(±分)以内にあるときは「ギリギリ」と表示します。

季節カレンダーは、各月の 1 日・15 日・月末の 3 日で計算し、3 日で結果が違うセルに斜線を引いています。天気予報ではありません。各月の代表日の太陽の高さと、推定所要時間から計算した『明るいうちに通過できるか』の目安です。月の前半と後半で変わるセルは斜線で示しています。

7. 分かっている限界

よくある質問

帰りの列車でも同じ側に座ればいいですか?
いいえ。進む向きが反対になるため、左右も反対になります。帰りの区間で入れ直すと、その向きで計算した答えが出ます。
「計算上は見える」と「見える」はどう違いますか?
どちらも計算では見通しがあります。「見える」は、そのうえで車窓から見えたという記録が向きの合う形で 2 件以上あるものです。
表示された時刻に必ず通りますか?
いいえ。所要時間を距離で割り振った推定で、停車駅や運転状況でずれます。到着時刻を入れると幅が小さくなります。
雨や曇りの日はどうなりますか?
天気は計算に入っていません。答えは晴れていて見通しがある場合の目安です。
座席の番号を教えてもらえますか?
扱っていません。座席の並びは車両や編成で変わるため、鉄道会社の公式の座席表で確認してください。